テーブルの削除(DROP TABLE)

前回はDELETEコマンドで行(レコード)を削除しましたが、今回はテーブル自体を削除するDROP TABLEコマンドについて見ていきます。

DROP TABLEコマンド

DROP TABLEコマンドによりテーブルを削除します。構文も単純であり、削除するテーブル名を指定するのみです。

DROP TABLEコマンドの基本構文
DROP TABLE テーブル名;

では、実際にテーブルを削除してみましょう。その前に、データベース内に存在するテーブルを確認しておきます。

testdb=# \d
              リレーションの一覧
 スキーマ |    名前     |    型    |  所有者
----------+-------------+----------+----------
 public   | staff       | テーブル | postgres
 public   | testTable01 | テーブル | postgres
(2 行)

現状は2つのテーブルがあることが確認できます。ではそのうちのStaffテーブルを削除してみましょう。

testdb=# DROP TABLE staff;

DROP TABLEコマンド発行後、正しくテーブルが削除されたかどうか確認してみます。

testdb=# \d
              リレーションの一覧
 スキーマ |    名前     |    型    |  所有者
----------+-------------+----------+----------
 public   | testTable01 | テーブル | postgres
(1 行)

このようにテーブルの削除は非常に簡単です。ただし、「間違えて削除してはいけないテーブルを削除してしまった」とDROP TABLEコマンド発行後に気がついても、もう元には戻せません。

例えば、本番稼働中のシステムのテーブルを誤って削除してしまったといった場合、直後に惨劇が訪れます。データベースはあらゆるシステムの根幹です。DROP TABLEコマンドを使用する場合は十分に注意するよう心がけて下さい。