データベースとは

当サイトではデータベースについて解説していきますが、そもそもデータベースとは何なのでしょうか。まずはそこから考えていきましょう。

データベースとは、複数の主体で共有、利用したり、用途に応じて加工や再利用がしやすいように、一定の形式で作成、管理されたデータの集合のことです。

このように形式ばって書くとわかりずらいですが、現実世界に出てくるものを思い浮かべるとわかりやすいです。例えば、小売店の在庫データを管理する在庫管理データベース、従業員のデータを管理する従業員管理データベースなど、さまざまなデータはデータベース化されて管理されています。

データベースというとコンピュータ上で活用するものと思われるかもしれませんが、何もそれに限ったものではありません。例えば、電話帳、旅館などで使用している宿泊者名簿や各種施設を利用した際の閲覧記録簿など、現在でもデータを紙でまとめたものもあります。それらも、れっきとしたデータベースです。

データと情報の違い

データベースについて学んでいくには、まず、「データ」と「情報」の違いについて知っておく必要があります。

データとは「客観的な事実を数値や文字、図形、画像、音声などで表したもの」です。一方、情報(インフォメーション)とは「ある目的のために役立つデータ、あるいはデータを基に加工されたもの」です。

データと情報の違いについて、刑事ドラマに例えてみましょう。

事件現場付近の監視カメラ映像があったとします。今の時代、監視カメラはいたるところに設置されているので、映像をたくさんあるでしょう。ただ、それら映像がいくらたくさんあったとしてもまだ事件の解決には至れないでしょう。では、その映像の中に、犯人につながる手がかりが写っていたとします。その手かがりこそが映像という「データ」から得られた「情報」です。

データは、同じデータであったとしても、ある人にとってそれはただのデータでしかなく、また他のある人にとっては有益な情報となり得るという特性を持っています。

上記例では、監視カメラを設置していた家主にとっては、自身の家の防犯として今回は役立ってないので、ただのデータに過ぎませんが、刑事にとっては、犯人の手かがりが写っていたことで、犯人逮捕につながる有益な情報となったということです。

データの集合であるデータベースが膨大であればあるほど、たくさんの情報が得られます。ですので、例えば、ビジネスで成功したいと思ったら、たくさんのデータを収集してデータベースを大きくし、それらのデータからたくさんの情報を収集するという過程を踏むわけです。

狭義のデータベース

上述したとおり、データベースとは「データの集合のこと」であり、広い意味では、紙でまとめたものもデータベースと捉えることができます。ただ、狭い意味でデータベースと言えば、コンピュータを使って、データを電子的に管理するシステムのことを指します。
当サイトで取り上げるは、この狭い意味でのデータベースになります。以降、特に断りがなければ「データベース」とは狭い意味でのデータベースのことを示します。