データベースの種類

一口に「データベース」と言っても、取り扱うデータの内容によって、どのようにデータを保持するべきか、その最適な方法は異なります。そのため、データベースはいくつかの種類に分類できます。

データベースの種類 概要
リレーショナルデータベース(RDB) 現在最も広く利用されているデータベース。データを人間が理解しやすいよう二次元表の形式で管理する。
オブジェクト指向データベース(OODB) JavaやC++などオブジェクト指向なプログラミング言語はデータと操作をまとめて「オブジェクト」という単位で管理する。このオブジェクトをデータベースに保存するために作られたのがオブジェクト指向データベース。
XMLデータベース(XMLDB) XML形式のデータを扱うことができるデータベース。
階層型データベース データを階層構造(木構造)で表現するデータベース。
ネットワーク型データベース 基本的には階層型と同じ仕組み。個々のデータが複数の親と複数の子を持つことができ、データどうしが網目(ネットワーク)状につながる形で表現される。

昔は「階層型データベース」と呼ばれるタイプのデータベースが主流でした。階層型データベースでは、データを階層構造で管理します。パソコン上のファイルをフォルダに分類して管理していますが、これも階層型データベースの一種と言えます。

しかし、その後はリレーショナルデータベースが主流となり、階層型データベースが使われる機会は減りました。現在では特に断りなく「データベース」といえば、リレーショナルデータベースのことを指します。

しかしその一方で、ソフトウエアの多様化に伴って、リレーショナルデータベースがあまり向かないソフトウエアも増えています。

例えば、近年Web上でやり取りされるデータ形式としてXMLが普及してますが、そのXMLのデータを直接に扱える「XMLデータベース」や、JavaやC++などのオブジェクト指向プログラミングと相性が良い「オブジェクト指向データベース」などがあります

ただやはり現在の主流はリレーショナルデータベースと言えるでしょう。XMLのデータを扱おうが、オブジェクト指向言語で開発が行われようが、リレーショナルデータベースが採用され、使わることがほとんどです。