PostgreSQLとは

PostgreSQL(ポストグレスキューエル)は、オープンソースのRDBMSです。本格的なRDBMSであり、様々な用途で利用されています。

オープンソースなので全てのソースは公開されており、商用利用の場合も無料で利用できます。また、LinuxなどのUNIX互換OSはもちろんのこと、Windowsにも対応しています。

読み方は「ポストグレスキューエル」ですが、「ポストグレス」や「ポスグレ」と呼ばれることも多いです。

世界市場におけるシェアはオープンソースDBの中では2012年時点で14%程度に留まっていましたが、近年、PostgreSQLがそのシェアを伸ばしてきています。

PostgreSQLの歴史

PostgreSQLは、1986年、カリフォルニア大学バークリー校で、その前身であるpostgresプロジェクトから始まりました。

postgres 1986年にpostgresという名で、主に研究目的で開発される。データの操作はSQL言語ではなく、POSTQUELという専用の言語で操作する。postgresプロジェクトはバージョン4.2を最後に1993年に解散。
Postgres95 postgresの開発終了後、 1994年に、カリフォルニア大学バークリー校の大学院生であったAndrew Yuと Jolly Chenにより改良される。この改良により、巨大化していたソースコードが整理されるとともに、POSTQUELからSQL言語を使用するようになった。
PostgreSQL 1996年にPostgres95プロジェクトは、プロジェクトの名称を、SQL言語をサポートしているという意味をこめてPostgreSQLに変更される。1997年1月にPostgreSQLプロジェクトとしての最初のバージョンである、PostgreSQLバージョン6.0 が公開された。このときから、インターネットを通じて世界中のデータベース開発者のグループがPostgreSQLの開発に参加し、共同作業によるプロジェクトをうまく調整する体制ができあがった。

postgresプロジェクトから始まって30年以上経ちますが、その間、PostgreSQLは世界中の開発者により改良が続けられ、現在では商用RDBMSと比べても遜色ない性能、機能、信頼性を持ち合わせるRDBMSとなっています。